懐かしい“ちちんぼ”

 我家の宅地の横、所有者不在の竹やぶとの境で、長く伸びた木を、主人が切りに出た。私が行った時にはもう切られていた。見ると、“ちちんぼ”の木、たくさんの実を付けていた。もったいない、ついでに黒紫に熟すまで、切らずに置けばよかったのに、と切った後言っても仕方ない。子供の時味わった味を、思い出したかったなぁ〜
切った木を、広場に運ぶのも大仕事だった。

“ちちんぼ”、イヌビワ。クワ科別名コイチジク。とある。この実を見ると懐かしい、子供の頃を思い出す。今のように充分過ぎる程食べ物もない時代、黒紫の実は甘い美味しい、おやつだった。